同窓会設立50周年記念式典 祝辞 / 小池 政臣
日本大学三島高等学校同窓会がめでたく設立五十周年を迎えられましたことを、心からお祝いとお喜びを申し上げます。
皆様方の母校であります日本大学三島高等学校におかれましては、静岡県の私学随一の名門校として、県東部地域はもとより遠くは県外からも生徒が通学し、通常の高校の三校分にも相当する生徒数を誇る県内最大級の高校として、常に溢れる若さで三島市に活気を与え続けていただいてまいりました。
また、高校創設以来の五十年間で五万人を超えるまでとなった卒業生の皆様方は様々な分野においてすばらしい活躍をされ、三島市はもとより地域社会の発展に多大なご貢献をされておりますことに深く敬意を表しますとともに、心より感謝申し上げる次第でございます。
私ども三島市役所におきましても、貴高等学校の同窓生は全職員の二割を超え、百七十六名を数えます。これは他校を抑えて一位の占有率であり、校風そのままに明るく積極的な人材には市政運営の中核を担う大切な戦力として日々活躍いただいております。
さらに、日大三島高校の同窓生は、地域の枠に留まらず、全国や世界を舞台に活躍され、バルセロナオリンピック水泳金メダリストの岩崎恭子さん、元サッカー日本代表コーチの山本昌邦さん、俳優の柴田恭兵さんや船越英一郎さんをはじめ産業界はもとより、スポーツから文化・芸術分野に至るまで、すばらしい人材を輩出されており、そのご活躍は多くの市民に夢と勇気を与えるものであります。
多感な青春時代をこの三島で過ごした日々は、皆様方、お一人お一人の胸の中で色あせない大切な思い出としていつまでも生き続けていることと存じます。そうしたそれぞれの思いを胸に秘めながら、卒業後も地域に欠かせない担い手として、ご尽力を賜っております方々とともに、この地を離れ各方面で活躍されている方々のためにも、「皆様の心のふるさと三島」を大切に守り、育てていかなければならないとの決意を新たにしているところでございます。
現在、少子高齢化の進展など社会情勢の変化に伴い、旧来の中央集権の社会構造にひずみが生じ地域主権への転換が図られようとしています。こうしたなか、地域間の競争を勝ち抜き「環境先進都市づくり」や「食育先進都市づくり」をはじめとする諸施策をさらに推し進めるとともに、賑わいと活力あるまちづくりを実現するためには地域の潜在能力を活かすこと、とりわけ地域の人の力を最大限に活用することが不可欠となってまいります。
皆様方には、それぞれの分野での、より一層のご活躍を大いにご期待申し上げますとともに、三島市に元気をもたらす原動力として協働のまちづくりを進める大きな力になっていただきますよう、お願い申し上げる次第であります。
結びにあたりまして、今日まで、日本大学三島高等学校と同窓会の発展のためにご尽力をされてこられました、同窓生と学校関係者の皆様方に、心より敬意を表しますとともに、関係皆様方のご多幸とご健勝をご祈念申し上げまして、お祝いのご挨拶とさせていただきます。
平成二十二年二月二十日
三島市長 小池 政臣