同窓会設立50周年記念式典 祝辞 / 田 菊平
一、はじめに
本日ここに、日本大学三島高校同窓会設立50周年の式典を迎えることができましたことを、五万人を超えます同窓会会員を代表いたしまして、心よりお祝い申し上げます。
半世紀にわたります母校と同窓会の歴史の中で、その間それぞれの同窓会会員が、母校と同窓会の発展のために、ご尽力いただきましたことに対しまして、心より深く感謝申し上げます。
私は、ただいまご紹介をいただきましたように、昭和33年4月に、第一期生として、母校に入学をいたしました。
このことは、私にとって母校が新設校として開校された、未知への期待と不安を抱きながらの入学、そして、親元を離れた一人旅の始まりでもありました。
幸いにしてこの三島学園の恵まれた自然環境と、優れた先生方と関係者の皆様方に囲まれて過ごした3年間は、まことに楽しく印象深いものでありました。
そして日本大学に進学し、卒業後、また縁あってこの三島の地に住み着くことになりました。そのおかげで、母校の同窓会活動に永くかかわることができましたことは、私にとって、それはかけがえのない大きな無形の宝となりました。
今こうして、同窓会設立50周年のお祝いをするこの席に参列できる栄誉を、皆様とともに素直に喜ぶことができるものであります。
二、同窓会活動について
同窓会の活動は個人の利害関係や損得勘定で計れるものではありません。
いつもそこには母校に対する想いと感謝、そして、奉仕の気持ちが活動の根底にあるものと思っています。
同窓会活動の初期の時には、歴史が浅いだけに会員の年齢も若く求められる同窓会活動に十分な時間と余裕ができないのはやむをえないことでありました。
その環境の中での同窓会活動は限られたものでありましたが、それを継続していくことによって、年齢とともに活動を拡大し・進化させることができるものと信じて、進めて参りました。
そして、今日まで同窓会幹部の皆様、また、たくさんの会員の皆様とともに、継続して同窓会活動にかかわり今日にいたりました。
三、継続は力なり
「継続は力なり」という言葉があります。
まさにその継続の成果が、今日の今井同窓会会長のもと、50年の歴史を刻むお祝いであると思います。
私たちはこのことを念頭において、今後も同窓会活動を続けてまいりますことをお誓い申し上げます。
同窓会は。母校とともに60年、70年、そして100年へとその歴史を積み上げていくわけでありますが、今日のこの50年は次への発展のためのひとつの大きな節目となることでしょう。
私たちはこれからも、ますます母校に対する想いを強く持ち、そして、会員同士が年齢を問わず、母校の卒業生であるという、年代を超えた「絆」によって末永く結ばれていく同窓会でありたいと、心より念願するものであります。また会員同士が、さらに積極的に参加できる楽しい同窓会活動に発展することを切望するものであります。
四、終わりに
終わりに、同窓会設立50周年の記念式典に辺り、母校の、そして、同窓会の、ますますのご発展と、ご臨席の皆様方、また、同窓会会員様のご健勝とご多幸を心より祈念申し上げまして、私の祝辞といたします。
本日は、おめでとうございます。
平成22年2月20日
同窓会会員代表 一期卒業 田 菊平